こんな世の中じゃ。
袴が好きなんだけど、実際着るには難しいって話です。
難しいっても着付けの話じゃない
袴はひとりでも着られます。弓道部や剣道部の人ならみんなひとりで着てたと思いますが、女袴だって特別着付け方が違うわけではありません。
むしろ袴の下はぺらぺらの半幅帯でいいので、お太鼓結ぶより技術的にも気分的にもずっと楽です。
着たときの物理的なデメリットとしては、重さくらいです。昔の生地ならもっと軽やかだったのかもしれませんが、今のポリエステルでしっかりした生地の袴は重い。長さも草履に合わせて長めのものが多く、お世辞にも動きやすくはありません。
「袴のおかげで女学生は運動できるようになった」っていうのは、それまでのきちっと体に巻きつけた「お着物」と比較しての話です。洋服ほどの動きやすさは期待できません。
うかつに袴で歩くとコスプレに見える
3月なら「謝恩会ですか?」で済むんですけど、季節外れの袴はやっぱり奇異の目を集める気がします。
最近は横浜を袴で散策! なんて着物レンタルもやっているみたいなので昔よりは受け入れられやすくなってるかな? とは思いますが……。
まあ、ロリータファッションしかり、人目をひくこと覚悟のファッションなんていくらでもあるので文句が言えた筋合いではないのですが。
でも、たった100年前にはどこにでもいた女の子のファッションがコスプレ扱いっていうのはちょっとさみしいものですね……。
日常生活するならもんぺのほうがいいのでは?
先ほども述べた通り、袴は洋服ほど動きやすくはないです。お嬢様風にアンティークの袖丈の長い着物なんか着たら、とても家事労働はできません。
アンティークのかわいい着物と袴はお出かけ着にして、日常にはウールや木綿の着物にもんぺっていうのがいいんじゃないか? っていうのが現時点の提案です。
そのうちもんぺも縫って普段着着物レポートでもしますね。