毎日料理するのつらくない?

2017年4月20日
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私はつらい。

それでもあったかいごはんを毎日食べるためにどうしようか、って話。

生活とは判断の連続である

自炊ひとつ取っても、買い物のときに所持金の範囲内で何を買うかから始まって、買ってきたものをどう使って何を作るか、何時に米を炊きはじめれば何時にごはんが食べられるのか、どういう段取りで料理を進めていくのか、かなり複雑な判断の積み重ねが要求されます。

正直そんな判断を連続でホイホイできるほど健康じゃねーんだわ。

判断、というものは多かれ少なかれ消耗するものです。特に長患いで判断能力が極端に低い(これでもマシになったんですけど)私のような人間は、とにかく判断は最小限にしていたい。

体調が最悪だったとき生き延びるために取っていた方法は、豚汁を鍋いっぱいに作って毎日それと白米を食べるというものでした。一週間くらい何も考えなくてすみます。鍋の豚汁が底をついたら、また豚汁の材料を買ってきて鍋いっぱいに作ればいい。あとは白米に目玉焼きでものっければ満足です。

「毎日同じもの食べるとか耐えられない」って言われましたけど、うるせえ生き延びるにはそれしかなかったんだよ!

しかし、ちょっと元気になってきた今は、やっぱり毎日豚汁っていうのも芸がない。だからって毎日おかずと汁物を揃えるほどの元気もない。

とりあえずスープつくろう!

「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴さんがたどりついた、毎日の料理をラクにする方法 – KOKOCARA

これは経験談なんですが、温かい汁物があるとないとではQOLが全然違います。

お茶や汁物を全く口にしない生活を続けているとメキメキ精神が弱ってきます。お昼、お弁当を温めることができない人はぜひスープジャーを導入してください。お弁当が冷たくても、温かい汁物を口にするだけで泣けてくるほどほっとします。

というわけで、毎日一品だけ料理するなら汁物つくろう。

土井先生がおっしゃるように具だくさんの味噌汁(スープでも)とごはんがあれば、最低ラインの精神の安定は保てると思います。

何より、毎日スープだけ作る! って決めてしまえば、献立を考える判断がごっそりいらなくなります。買い物のときも、スープに入れたい肉と野菜だけ買えばよし。

個人的な感覚の問題かもしれませんが、毎日おかずだけ作るより毎日スープだけ作るほうがらくちんで体調もよくなる気がします。

スープに便利な肉と野菜

基本的なスープの構成要素として、私は肉、ネギ、その他の野菜の三つを挙げます。

この三つを揃えればなんかおいしいスープになる気がするし、栄養バランスもそんなに悪くない。と思います。


  • なんでもいいです。私は安いので鶏肉が多いですが、豚でも牛でも。あと便利なのは加工肉(ウインナーとかベーコンとか)ですね。冷凍できるし、スープに味が出ます。

  • ネギ
    長ネギとか玉ねぎとか、香りの強いネギ類は必ず入れたいところです。スープ全体の味が変わりますし、玉ねぎは常温で長期間保存がききます。他の料理にも使いやすいし、多めにストックしといて損はないでしょう。

  • その他の野菜
    いろいろありますが、だいたい根菜葉物野菜に分かれると考えています。玉ねぎを入れるなら、玉ねぎも根菜なので葉物野菜を何か入れたいところ。白菜やキャベツは万能ですが、ちょっと彩りに欠けますね。人参は日持ちもするし赤くて便利です。ほうれん草や小松菜はちょっと癖が出ることがあります。かぼちゃも煮るとほくほくしておいしいし、彩りもいい。大根やカブは葉っぱも食べられます。野菜ではありませんが、(大豆だけでなく、ひよこ豆とかミックスビーンズ缶を使っても)もお好みで入れると変化がつきますし、おいしい。

あと必須なのはダシです。顆粒のコンソメや和風だし、鶏がらスープなんかがあると便利ですね。私は顆粒がボトルに入っているやつを使っています。たくさん入ってるので使い切るのが大変そうですが、虫にだけ気をつければ悪くなるもんでもないし。むしろ固形や少量パックに入っているものは一回で使い切れないと始末が面倒です。

「具だくさん」の定義ですが、私は肉と野菜合わせてだいたい五種類くらいを目標にしています。そのくらいあれば食べ応えもあるし、そこまで刻むのが手間でもない。

で、肉と野菜を炒めてダシと煮込んで、味噌なり醤油なり塩コショウなりで味付けします。牛乳入れてミルクスープにしてもいい。

スープできたら、パンとかごはんと一緒に食べます。おいしい。

判断を減らす、日常をタスクにする

自炊に限らず、「いつ洗濯しようか?」「いつ掃除しようか?」「いつ爪切ろうか?」といちいち考えていると、細かい判断の積み重ねでいつのまにか消耗してしまいます。

だったら、先に決めてしまえばいいんです。

洗濯は毎週この日。掃除はこの日。爪は月に二回この日。

朝起きてから出かけるまでもそうです。お布団を出る、顔を洗う、ごはん食べる、着替える、化粧する、自分の中でだいたい順番は決まっていると思いますが、それを明確に書き出して自分は何も考えなくていいようにする。

「自分で考えて判断する」ことを極力減らして、「与えられたタスクをこなす」ように生活する。

そんなの息苦しい、と思うかもしれません。だから、決めた通りにできなくてもいいことにしておきます。でも忙しくて洗濯できなかったら、じゃあいつ洗濯しようか改めて決めておく。いつまでも「洗濯しないと……」って思っているのも負担です。

「自分を維持する」行動で消耗するの、バカらしくありません?

生活とは判断の連続ですが、極力判断を減らすことで生活はぐんとラクになります。

特に精神があんまり健康じゃない自覚があって、生活がグダグダな人は、いきなり「まっとうな生活」を目指すのではなく「最低ラインの生活」を模索していきましょう。

一緒にがんばろうね!