札幌のメイド喫茶はほとんどがカウンターでの接客をメインとしたカフェバーの業態をとっています。
メイドさんと一対一でお話したいわけではないし、どっちかというと「普通の喫茶店の従業員がメイドさん」な感じのお店に行きたいなあ……。と思ったら、今のところ札幌を出るしかありません。特に「メイド服はロングスカートでなければ!」という強い信念をお持ちの方にオススメできるメイド喫茶を、全国に視野を広げて以下にご紹介したいと思います。
秋葉原「シャッツキステ」
言わずと知れた名店です。メイドの開いた図書館というコンセプト、お客様は「ご主人様」ではなく「旅人さん」。長続きする理由は程よい距離感の接客とともに、このへんの筋の通ったコンセプトにもあるのかもしれません。
大きなテーブルで他の旅人さんやメイドさんとお話するもよし、隠れ家のような小部屋で密談にいそしむもよし。日替わりのスープやハーブの香りの手作りお菓子が美味しいのも素敵です。
本棚いっぱいの本やボードゲームも、つい手にとって眺めたくなるものばかりです。見知った本を見つけたら、その本の話に花が咲くかもしれません。
池袋「ワンダーパーラーカフェ」
池袋の路地裏にひっそりとたたずむこちらのお店は、店主の「メイドかくあるべし」という揺るぎない信念を強く感じる一流店です。メイドさんから話しかけてくることはほぼなし。普通の喫茶店の価格帯のメニュー。こだわりぬいた美味しい紅茶(ポットサービスで、ポットがべらぼうにデカい)。メイドさんの優雅な身のこなし、退店時にはお客様が見えなくなるまで最敬礼。「萌え萌えキュンキュンなメイドなど許さん」と強く思う人ほど、この美学には共鳴することでしょう。
一方、こちらは「オタクのための店」であることも同時に主張しておきたいです。コミケ帰りに戦利品を広げられ、ときにはクオリティの高いコスプレDAYで営業し……。静かなお店ですが決して敷居は高くなく、オタクがしんからくつろげ、楽しめるお店です。
名古屋・大須「シークレットチェンバー」
ロングメイドは東京にしか根付かないのか?と絶望するのはまだ早いでしょう。名古屋は大須商店街の外れに、ひっそりと設えられた「書斎」です。
オススメしたいのはやはり美味しい紅茶とともに、執事が本気で作るガチンコフードメニューの数々です。おなかいっぱいうまいメシを食べ、珍しいお酒をたしなみ、穏やかなメイドさんと静かに言葉を交わす……。名古屋の人は新幹線で東京にも大阪にも行けてしかも地元にこんなお店があるなんてうらやましいにもほどがあります。
私怨はともかく、こちらのお店は夜になると明かりを落とし、ランプを灯していっそう雰囲気が出ます。ランプタイムに訪れるのもいいですね。