2022年12月

占星術相談箱からのおたよりです。 10代に大病をして、今までマイペースに生きてきました。大変なこともありますが、なんとかなっていると思います。 今、あまり人と会わない生活を送っているので、今後の人生でどのような人と関わり合いになっていくか、気になります（恋愛以外でも、男女ともに） また、私に向いていることなども知りたいです。よろしくお願いします。 「人と会わない生活を送っている」というのは、ご時世もあるでしょうが、たとえば障害などを持っていると社会との関わりが限られてしまうこともあります（わたしもおおむねそうです）。 自分から打って出る、というのも無鉄砲に街に繰り出すというわけにもいかないし、それこそ性質による向き不向きも大きい話ですね。 いつもどおり相談者さんの出生図からみていきましょう。 自分の居場所で落ち着いた時間を過ごすことに愛着を持ちやすい性質がありそうです。安定した環境の中、じっくりと情緒をはぐくんでいけるような印象があります。 突拍子もないことや大きな変化が感情に波を起こしやすく、しかし長続きすることはないでしょう。ご自身の楽しみや喜びについて、確固たる変わらないもの、自分だけのものをお持ちのように見受けられます。しかしそれが周囲に広く受け入れられているか、受け入れられることを望むかというと、別段それで何かするわけでもないし、「これが好きだ」で完結しているかもしれません。 体調や公的な立場、基本的な環境などに変化が大きく、それが試練ともなるのですが、なんとなく切り抜けていってしまえるために「乗り越えた」感は薄いかもしれません。「大変なこともありますが、なんとかなっている」という一文にはおそらくここで読み取れる以上の大きな試練が隠されているような気がしますが、ご自身としては本当に「なんとかなっている」という印象なのだと思います。 ご相談の「どのような人と関わり合いになっていくか」ということなのですが……「拡大や周囲からの手助け、恵み」を表す木星がはっきりと他の星と関係を持っておらず、「何もしなくても自然と自分の周りに人の輪ができる」というわけにはいかないかもしれません。 ただ、環境として変化は大きい星回りですから、（それが負担になってしまうこともあるとは思いますが）環境が変わるごとに何かしらご縁ができたならそれを大事にする、というやりかたはあると思います。 基本的に次々と目新しいことに挑戦するとか、つきあう相手によって態度を使い分けるというようなことにはあまり向いていないのかなと思います。じっくりと腹を割った付き合いをしていけるといいのではないでしょうか。 おそらくご自分ではお気づきでないか、気づいていても言語化するに至っていないのだと思うのですが、「未知のもの」「想定外のこと」「運命、宿命」「幻想、夢」というようなことに深い縁があり、基本的な感情をそこに委ねているような印象があります。人生どうにかなる、またはどうにもならない、ということを感覚的に理解というか、納得されているのではないでしょうか。たぶんそのとおりで、思うままに進んでいくしかないのだと思います。 自分が落ち着ける環境や相手を大事に、心の喜ぶほうへ進んでいっていいのではないでしょうか。

相談箱より：十代に大病をして、今までマイペースに生きてきました