占星術相談箱からのおたよりです。
社会人2年目、25歳女です。
長文すみません。学生時代のいじめやストレス、極端な性格により、社会人になって早々適応障害になり、どの職場にいても上手く折り合えず辛くなっては転職を繰り返しています。今はついに疲れ果て休職中で、人生を振り返りつつ次をどうしようか考えています。
もともとは、自分の性質や夢も含めて、アルバイトをしながら小説家を目指そうと楽観的な考えを持っていたのですが、大学卒業前に恋人ができ(彼が結構歳上なのもあり)、将来的に彼を支えるためにも、夢はいったん脇において、堅実に正社員になる道を選び、正社員になって2年目すぐ一人暮らしも始めました。
ただ、結局は仕事に馴染めず、さらには彼に「結婚はまだ考えられない」と言われて心が折れ、一人暮らしも解約、実家に戻り、現在に至ります。恋愛相談ではなく、あくまで今後自分がどういう仕事についたらいいのか、仕事とどう向き合えばいいのかが知りたいので(それがわかれば彼との関係性も自然と変わってくると思うので)、例えば転職に良いタイミングや向いている職種、この先小説家になる夢を追い続けてもいいのかどうかなど聞かせていただければ幸いです。
「堅実にやろう」と思ってうまくいく人もいるのですが、まったくうまくできない人もいます(私がそうです)。
しかし、夢を追うにもなかなか厳しい世の中です。やはりご自身の適性や「どうふるまうのが無理がないか」を見極めて、慎重かつ大胆に選びたいところですね。
出生図を見ていきましょう。
(転職に良いタイミングは時期判断を含みますので、もしご興味あれば通常鑑定もご検討ください)
「正社員」というと、業種や職種によってなにもかも違うのであまり断言はできないのですが、例えば「公務員」には向いていそうな星の配置です。
不動宮に4星、柔軟宮に4星集まっていますので、なにか守るべき土地をもち、それを機に応じ時に応じて対処しつつ守っていく、というようなことに能力を発揮できる人だと思われます。
逆に「獲得する」や「自分からアプローチする」営業職などはあまり向いていないかもしれません。
ただし、地属性の星座には金星がひとつきりなので、「堅実さ」については「ないものを求める」とか、ご相談にあったように「そのつもりはなかったが、堅実にやってみる」というような葛藤や屈折が感じられます。金星は、愛・財産・芸術・喜びなどを表しますが、それらがどこかしら不安定な出方をする可能性があります。
非常に風属性に寄った方ですので、「自分という個人」のかたちをはっきり持ち、そのうえで活発に周囲とやりとりを交わしていくのが本来の姿です。おそらく、「恋人(将来的な伴侶)のために自分の生活のありかたを変える、やりたいことを曲げる」というようなことが本質的に難しいのではないでしょうか。
また、正確な出生時刻をいただいたので、アセンダントと天頂もかなり信頼性が高いのですが、天頂は冥王星の対面にあって天王星が調停に入っています。
天頂は「その人の社会的な到達点」、冥王星は「意識外の力、コントロールできない外部の力」を表します。天王星は「変革、別離」の星です。職業や自己実現の分野で「こうしよう」と思ってそのとおりにすることが(運命に反するのならば)難しく、また目指すものや状況も変わりやすいことが予想されます。
アセンダントは「その人が社会に見せる表向きの顔」を表しますが、それがゆるめですが太陽と土星と「宿命」を表すヨードの形になっています。太陽は「公的な身分、社会の中での立場」土星は「試練、制限」を表します。世間体や生活の安定のために(どちらも大切なことではありますが)自分に合わない仮面をかぶるようなことが、もしかしたら「運命に反している」のかもしれません。
「仕事との向き合いかた、夢を追ってもいいのかどうか」というご質問に答えるとすれば、「自分のために仕事を選び、自分のために夢を追いましょう」というのがわたしの答えになるかと思います。
いまは休職中ということですから、まずはゆっくり何もせず心と体を休めてください。焦っては良くないです。そして、余裕が出てきたら少しずつ「自分は何が好きで、何が心地よく楽しめるのか、またはこれだけはやりたくないものは何か」を書き出したりして分析するのもいいと思います。
そして、自分が楽しくできることをして、どうしても無理なことはしない。誰かのために自分を歪めてもいいことはありませんし、あまり無理がきく性質のかたでもないと思われます。小説も、楽しく書ける範囲で書きましょう。小説家という「社会的な身分」のためではなく、書きたいものを自分のために書いたほうがいいと思います。その結果本が出版されたり、作家と呼ばれるようになったとしても、役割を演じるために小説を書き続けるべきではありません。書きたいものがある限り書くのです。
(老婆心ではありますが、年上の恋人が結婚を考えていないというのは、どこか不思議な感じがあります。疑えというわけではありませんが、万が一別離が訪れたときにひとりで満足にやっていけるか、はリスクヘッジとして考えておいてもいいのではないでしょうか。自立してこそ、支え合うこともできると思います)