占星術の基礎知識:アスペクト

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ここでは、ベタですが「そもそも占星術ってなんなの?」「用語だけなんとなく聞いたことあるけど、その意味は?」というごく一般のかたにむけて基礎知識をなるべく噛み砕いて解説することとします。

今回は「アスペクト」についてお話します。ほかの基礎知識も読んでみてね。

アスペクト=星と星のつくる角度

「アスペクト」が何かをひとことで表すと「角度」です。

ホロスコープは円形なので、一周360度。それを12星座が12分割するので、ひとつの星座あたり30度の担当区域があります。

その中に10個の天体が位置しているのですが、たとえば「水瓶座の3度」と「牡羊座の3度」にそれぞれ天体があった場合、水瓶座→魚座→牡羊座と、ふたつめの区域の同じ度数にありますから、ふたつの星は60度離れていることになります。

これを「アスペクトを作っている」といい、それぞれの天体の持つ意味が合わさって現れる、とされています。

はとさんの出生図を、わかりやすいように星座とハウスの区分を同じにしたやつ。

上のはとさんの出生図でいくと、ちょうど水瓶座2度の土星と牡羊座3度の金星が似たような位置にありますね。

この場合、ぴったり重なってはいませんが、アスペクトは数度の誤差(オーブ)を許容します。前後5度くらいまでをわたしは見ています。また、誤差が少ないほど強力なアスペクトである、といえます。

アスペクトのない天体より、複数アスペクトを持っている天体のほうが、意味の現れ方も強力です。(まったく何もアスペクトがない、三要素や四素子の中でひとつだけ別の区分にいる、という場合、ちょっと変わった現れ方をすることもありますが)

占星術の基本としては、三要素と四素子の偏りをみたあと、アスペクトを読み解いていく、という流れになります。

ハードアスペクト:90度、180度

アスペクトには種類があり、激しくぶつかる角度を「ハードアスペクト」といいます。

90度は「スクエア」。ケンカやいざこざ、うまくいかない、ふたつの星が別々の方向に行こうと引っ張り合っているような状態です。困難を表しますが、それぞれの星の力を強く発揮し、困難の先の大きな成果をも現しています。

180度は「オポジション」。ふたつの星がじっと睨みあう、互いに反対に引っ張り合っているような状態です。これも困難ではありますが、力の均衡や、困難の中での安定を表すとされています。

ソフトアスペクト:60度、120度

アスペクトの中で、和やかに手を取り合う角度を「ソフトアスペクト」といいます。

60度は「セクスタイル」。120度の半分で、安定を表します。

120度は「トライン」。これがアスペクトの中では最も安定しているとされる配置です。

ふたつとも「安定」を表すのですが、単純に幸運とか良いとされるのではなく、ハードアスペクトよりもパワーに欠けて「なまけている」「なれあっている」と表現されることもあります。

また、60度を作っている星ふたつの反対側に、それぞれ150度のところに星があると「ヨード」といい、宿命をあらわすとされています。ひとつのことに安定してしまい、それを抜け出すのがとても困難である、と解釈されます。

コンジャンクション(合):0度

0度のアスペクト(同じ場所に星がふたつ以上ある、重なっている)はハードアスペクトの一種であるとされることもありますが、「重なっている星どうしの性質や関係性」をよく考えて読み解く必要がある、とされます。

たとえば金星と木星であれば、ふたつとも吉星ですし、恵みの拡大を表しますから、良いアスペクトといえそうです。

しかし、火星と天王星だとすると、なんだかカッカしていてせわしなく怒っていそうな感じ。体調も変わりやすいかもしれません。悪いとは言い切れないですが(アスペクトに良い悪いは基本的にないです)、注意の必要なアスペクトといえます。

このように、星がふたつ以上重なっている場合は、重なっている星どうしや、またはそこにアスペクトを作っている別の星との組み合わせに注意する必要があります。

3つ以上の星が重なっている場合、その場所の星座がもつ意味がとても強調されますから、場所にも注意を払う必要があるでしょう。

複合アスペクト

いくつかのアスペクトが組み合わさって作るのが「複合アスペクト」です。

基本的にそれぞれのアスペクトの意味を引き継いで考えますが、前述の「ヨード」のように、単体のアスペクトよりは複合アスペクトのほうが強い意味を表現します。

調停

180度のアスペクトのあいだに、60度-120度の位置にひとつ星が入ります。

睨みあう2つの星のあいだに仲裁に入ってくれるような状態です。180度の緊張をやわらげ、それぞれの星の持つ力を引き出してくれるとされています。

Tスクエア

180度のアスペクトのあいだに、真ん中の90度ずつのところにひとつ星が入ります。

より大きな困難や試練を表します。真ん中の星が試練を乗り越える鍵になる、といわれることもあります。もちろん、ただの180度や90度の単体アスペクトより、乗り越えたときの成果も大きいでしょう。

グランドクロス

Tスクエアの反対側にも90度ずつのアスペクトがあり、180度のアスペクトがふたつ十字型になっている配置です。

これも大きな困難や試練を表します。Tスクエアとグランドクロスは90度ずつなので、三要素のうちどれかひとつの中で起こります。活動宮のクロスは「劇的、破壊的」。不動宮のクロスは「頑迷、意固地」。柔軟宮のクロスは「優柔不断、不安定」のような意味を持ちます。

グランドトライン

ホロスコープの中で正三角形を作るように120度ずつのところに星があると、グランドトラインといいます。

これは大きな幸運を表すとされていますが、同時に安定しきっていて変化がない、成長がないともいわれます。特に、グランドトラインの他にハードアスペクトがないとなると人生を進めるエネルギー自体不足しているかもしれません。


今回は「アスペクト」についてお話しました。

三要素と四素子、10天体の性格、アスペクトを押さえれば、基本的な鑑定には十分です。

(正直手の内全部晒しちまったといっても過言ではない)

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