相談箱より:自分は何のために生きるのか

占星術相談箱からのおたよりです。

どこに向かって何を目標にして生きればいいのか、今わからない状態です。

仕事も精神を壊してからずっとフリーター。金銭面や世間の目でずっと肩身が狭いです。でも、仕事というもの自体が嫌いでただの苦痛です。

好きだった2次創作も、なんだか楽しくなく、周りの方々の作品はつらくて読めないです。

自分が何をしたいのか、ここ5年くらい悩んでいるんじゃないかと思います。

自分は何のために生きるのか…
そんなような事も占星術でわかるのでしょうか?

「どこに向かって何を目標にして生きればいいのか」わからない、というときに必要なのは、「明確な目標」よりも「十分な休息」だったりします。

精神的に崩されているということですから、無闇に先に進もうとするより、ただじっとして「今は何もしなくてよい」と自分を落ち着かせてあげることが必要かもしれません。

自然と「次はこれをやろうかな」と思えるまで休む、というのも大切なことです。

「何のために生きるのか」占星術がはっきりと「これです」と答えることはないのですが、「このように行動するのが最も無理がない」「こういったことに興味を持ちやすい」というような傾向は見えてきます。

出生図をみていきましょう。

射手座に星がぎっしり集まっています。本来のびのびと興味のおもむくまま自由に動き回るのが向いている方だと思われます。ひとつところにじっとしているよりは思い立ったときに行きたいところにすぐ行けるほうがストレスも少ないでしょう。さまざまな違った環境に飛び込んでいくのを楽しむことができる方ですが、そのぶん環境の変化に影響を受けやすく、「自分」というものが揺らいでしまうことも多いかもしれません。

「こうだ!」「こうでなきゃ!」と思う気持ちは強いのですが、それに違う意見をぶつけられたときに「意見の違い」として処理できず、自分そのものを否定されてしまったような感覚に陥ってしまうこともありそうです。

仕事や体調、社会に出るうえでの基本的な部分について試練が多く、制限を受けやすいのですが、周囲の人の手助けや支えには恵まれています。あまりにもそれがあたりまえにあるために、恵みとして自覚されにくいこともあるかもしれません。

個人的な喜びや心安らぐものが「人生における喜び」に強く結びついています。「自分の好きなもの」については決して譲れない、と感じることもあるでしょう。そういったものを大事にすることが体調の安定にもつながってきそうですが、そもそも体調や情熱、エネルギーについて「予測不可能、無意識の変化」が大きく、振り回されがちなところもあると思います。

自分の内心を言葉にすることに興味を持ちやすく、それが遠くまで広がっていくようなこともある星回りです。決して悪い結果をもたらすものではないのですが、好きなものに真剣に向き合うことが必要になることもあるでしょう。それが苦でもないのだと思います。

「何のために生きるのか」考えたとき、きっと「自分の好きなもの」だけは揺るがずご自分の中に存在している方だと思います。それがはっきりとした形のある「作品」や「推し」ではなくても、「自分の心が喜ぶもの」に素直になることはとても大切でしょう。それは今までに見つけたものだけではなく、これから体験して「好ましい」と感じるものも、すべてです。

「インプット」をおすすめすると「無理してでもいろいろしなきゃ」となってしまいそうで、それは違うのですが、「自分の心が喜ぶもの」を小さなことでも見つけてひとつひとつ大事にしていくことが相談者さんに必要な「休息」ではないかと思います。ただ家で寝ているだけでもなく、無理をして好きになれるものを探しに行くのでもなく、気持ちが向かいたいほうに向かわせてやること。そしてその先で見つけた「うれしいもの」を大切に集めて、ときどき取り出して噛みしめること。

自分だけのものにしておいてもいいですし、「これが好きだ」という気持ちを公開してみてもいいと思います。ただ、もし公開したことで「それは違う」「私はそうは思わない」と言われたときに、自分の「好きだと思う気持ち」が損なわれてしまうことがないように。それはあなただけのもので、そしてまた、「私はそうではない」という人の気持ちもその人だけのものです。損ないあうことはありません。

お仕事について「仕事そのものが苦痛」ということですが、例えば「出勤が苦痛」「仕事のうち、この部分が苦痛」とか細かく切り分けることはできるのではないでしょうか。そういった「苦痛の芯」の部分については、無理をして取り組むことはありません。ただ、「そこまで苦痛でもないな」と思う部分があるのであれば、それを生かしたお仕事を探すこともできると思います。

まずは休息を。そして、「やってみようかな」と思ったときには「何ならできそうか」を小さく分けて考えてみてください。「これをやりたい」と思うことがあれば、存分に楽しんでください。